呪術廻戦 Raw Chapter 224

第192話では、禪院直哉が呪霊となって真希と加茂に襲いかかる。加茂の矢と真希の斬撃を受け、直哉は繭のような形態に変化して進化を始める。最後には、小さく人型化した最終形態で反撃し、二人を圧倒する展開になる。

伏黒恵とレミとのやり取りを中心に、死滅回游での情報収集が進む。伏黒は彼女から有用な手掛かりを得ようとするが、レミの思惑は不透明で、緊張感のある駆け引きが続く回。

虎杖と東堂の連携は頂点に達し、真人は追い詰められて戦闘の自由を失い始める。虎杖は七海や仲間たちの思いを胸に、怒りと覚悟を力に変えて反撃し、真人の術式をかいくぐりながら致命的な一撃を狙う。戦いは渋谷の中心で熾烈さを増し、三者の運命が一瞬ごとに交錯する、決定的な局面を迎えていた――。

虎杖悠仁と東堂葵の息の合った連携攻撃により、特級呪霊・花御は次第に追い詰められていく。悠仁の「黒閃」が何度も炸裂し、呪力の精度も上がっていく。しかし、花御はまだ本気を出していなかった。彼は自らの腕に宿る“芽”を解放し、生命の呪力を暴走させるように周囲の自然を支配し始める。木々が生き物のように蠢き、大地そのものが二人を押し潰そうとする。東堂は冷静に立ち向かい、ブギウギを駆使して悠仁と瞬時に位置を入れ替えながら、反撃の糸口を探す。極限の中、二人の戦意は燃え続けた――。だがその瞬間、空間が歪み、眩い光が戦場を包み込む。五条悟が現れたのだ。その圧倒的な存在感に、花御は初めて“恐怖”を覚える。戦いの流れは、一瞬で変わった。

虎杖悠仁の修行が進む中、五条悟は新たな指導者として七海建人（ななみ けんと）を紹介する。元サラリーマンという異色の経歴を持つ七海は、冷静沈着で理性的な一級呪術師だった。彼は悠仁に「呪術師は正義ではなく、仕事として人を救う」と教え、五条とは正反対の現実的な考え方を示す。その一方で、街では人間を呪霊に変える謎の男――真人（まひと）が暗躍を始めていた。彼の歪んだ実験によって次々と人々が犠牲になり、悠仁と七海はついにその事件の調査に乗り出す。物語は、人間と呪いの境界が揺らぐ新たな戦いへと突入していく――。

七海は限界を超えた状態で真人の本体と対峙し、渾身の力で攻撃を続けるが、真人の術式による残酷な反撃を受けてさらに追い詰められていく。街に広がる惨状と死者を目にした七海の心には、強烈な怒りと静かな覚悟が宿る。一方その頃、虎杖は七海の気配が急速に弱まっていくのを感じ取り、胸に焦燥を抱えながら全力で戦場へと駆けつけていく。悲劇が迫る中、運命の瞬間が静かに形を取り始めていた――。